整備士が持ち歩く端末数を減らす事ができ、荷物の重量を500g軽くできたのは大きなメリットでした。
また、Bluetoothのスピーカーマイクを併用することによって、騒音環境でも明瞭な通話ができるため、整備士のコミュニケーションに有効でした。音質も、従来の無線機のような機械的な音声ではなく、非常にクリアで個人を特定しやすいです。
コストも以前に使用していた無線機との比較で、1台あたり月額数千円の節約になりました。
お客さまの乗る飛行機の安全を守りながら、遅延を最小限にするよう、整備士同士の連絡に使用しています。具体例としては、点検中に修理や交換が必要と判断した場合に、Buddycomを通して部品の搬送や作業者の要請を行っています。
また、飛行機のエンジンが回った騒音下の中で連絡を取る場合でも、Buddycomを活用しています。
Buddycomを利用することとなる整備士から、専用無線機から変更すると品質や安定性に問題があるのではないかという不安の声がありました。
しかし、トライアルとして実際の整備作業で使用してもらう事でその懸念は払拭されました。
日々進化していくBuddycomの機能ですが、特にマルチグループ受信、音声テキスト化、翻訳といった新機能に大変興味を持っております。
井上 真一株式会社JALエンジニアリング
整備計画部 施設設備管理グループ
関 康久株式会社JALエンジニアリング
運航整備部 国際運航整備室