実際に先の大雪の際には、各地で配送に大きな影響が出ましたが、各営業所の運行管理者が車両の位置情報を管理し、車両への指示もスムーズに行うことができました。
おかげでお客様へ状況を速やかに連絡し対応することができました。
無事故、かつ、正確な時間で行動する必要がある当社にとって、このようなBCP対策に着手しているという点も、お客様へのアピールに繋がりました。
通信エリアの関係で無線が導入できなかった事業所もありましたが、MCA無線からの切り替えで全事業所にIP無線の導入ができたことは大きなメリットです。
スマホを既に携帯している場合、アプリのインストールのみで利用できるという手軽さは魅力だと思います。
また、緊急災害時にも電話が混線する中、通常通りに応答ができ、迅速な対応ができるということは、当社へ委託されるお客様にとっても安心材料の一つになっています。
緊急対応時の通信方法としてMCA無線からBuddycomへの切り替えを検討するに当たり、スマホを操作することはどうしても法的に問題がありました。
PTTボタン付きのBluetoothスピーカーマイク等の周辺機器も使用できるので、色々検討、試験しましたが、コストで折り合いがつかず、運用でカバーすることで解決しました。
周辺機器の使用に関しては引き続き検討しています。
運用でカバーすることにより、複数の業務機能を低コストで実現できるのもスマホのメリットですね。
全車両用に1台ずつ、ドライバーにBuddycomをインストールしたスマホを持たせており、 毎日、南大沢のセットセンターでセットされた荷物を、東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、福島、静岡、山梨、新潟、全61 の管理センターへ配送しています。
私達は社会から「道路」という仕事場を借りて業務をさせて頂いているという気持ちから、事故を起こさないことが義務であると考えており、出庫時の安全宣言にBuddycomを活用しています。
また、目的地到着時や業務終了時に、ドライバーと管理側で情報を共有したり、各センターへの到着時には、納品時間をコントロールするための待機連絡にも使用しています。
現在の運送業界全体に言えることですが、人手不足が問題となっております。
今後は当社としても外国人労働者の採用に力を入れていきたいとの考えもあり、Buddycomを通じた同時翻訳機能については大変興味があります。
また、今後もスマホの活用、普及を進めていきます。
角田 章男SBSゼンツウ
南大沢営業所 所長
佐藤 浩生SBSゼンツウ
基幹運輸部門 運営企画課 課長