Buddycomを導入したことで、通常の連絡や情報共有、緊急時の対応までスムーズなスタッフ間連携が可能となっています。 また、ケア記録システムとセットで導入することで介護スタッフ1人あたり月間15~20時間の効率化を実現し、お客様と接する時間を増やすことができています。
実際に、スマートフォンとケア記録システムとバディコムを活用した業務の実証実験を行い、およそ8割のスタッフが「業務が改善した」と評価したことから導入に繋がっています。
Buddycomを活用したリアルタイムでの情報共有が増えたことで、『伝わりやすさ』が増しました。
例えば、申し送り用のノートに文字を書いても、ニュアンスや温度感は音声のほうがずっと伝わりやすいため、より簡単に、より深く情報共有ができるようになりました。
全員に一斉に伝えることができるため、ケアに大切な情報を「知っている人と知らない人がいる」といったバラつき、「聞いた・聞いていない」の確認がなくなったことが業務上とても大きなメリットです。
また、お客様から「明日、車を出してもらえるか」などと言った様々な問い合わせにも、Buddycomを使って情報連携することでその場で回答できるようになり、お客様サービスの質の向上にも繋がっています。
1:1でのお客様対応で迷うこともあります。その際も、Buddycomで質問をすれば同僚がまるでいつも隣にいるように答えてくれる、これはとても大事なことで、スタッフに疎外感を感じさせないことで、スタッフの定着にもつながっています。
現在ツクイでは、職員の業務負担軽減とサービス品質向上のため、ICTツールを組み合わせた業務ツールをスマートフォンに集約する取り組みを進めており、Buddycomを18施設429台利用しています。
ツクイが運営するサービス付き高齢者向け住宅「ツクイ・ののあおやま」の場合、35名のスタッフがおり、22代〜65歳と幅広い年齢層の方々が働いています。
事務所(コンシェルジュ、機能訓練)に7名、健康相談室(ナース)に6名、レストランに6名、介護スタッフが14名在籍しており、Buddycomを使って以下のような連携をとっています。
■ お客様の入浴前などの再検査連絡(ナース→介護スタッフ)
■ レストランやレクリエーション、お風呂など、お客様のご案内や移動介助の連絡
レストラン→介護スタッフ
「ご案内お願いします。冷えるかもしれないのでブランケットを一緒に。」
機能訓練→介護スタッフ
「今からいきいき体操の誘導を始めます。4階3階の順でお願いします。」
■ 状況の共有や依頼、確認
介護スタッフ→介護スタッフ・ナース
「○○様臥床されています。食事の際にむせがあったので、30度ギャッジアップしています。」
介護スタッフ→ナース
「○○様お風呂上がりましたので処置をお願いします。」
■ 施設への来訪時の連絡
コンシェルジュ→介護スタッフ
「○○クリニックの○○先生いらっしゃいました。3階フロアご対応お願いします。」
■ 緊急時のヘルプ
■ 外出先からの連絡や確認
■ 予定周知
■ スタッフの所在の確認
業務中の情報共有がリアルタイムで交わされるため、ののあおやまでは夕礼は行っていません。それぞれの場所にいながら、情報発信ができるので、いずれは朝礼も顔を合わせずにしたいと思っています。
まずは操作性の良さが魅力です。大きく目立つボタンを押すだけで一斉通話ができるので、スマホ操作が得意ではないスタッフも直感的に使え、誰もが難なく利用できています。魅力であるとともに導入に際して最も重要なことでした。実際、使用前の説明は10分ほど話すだけで済みました。
そして機能の豊富さと機能追加のスピードに魅力を感じています。手ぶら通話機能や管理面の強化等、導入当初には無かった機能が1年も経たないうちに追加されており、将来性・信頼性の高いツールだと感じています。
ICT機器の活用に力を入れていますので、ケア記録システムや各種センサーとの連携に期待しています。
音声での連携は普段から多忙で両手が塞がっている介護スタッフには伝わりやすく、より良いケアへ繋げられるのではと考えています。
また、情報共有ツールの主軸として、スケジュールやリマインダーやメモなどの機能や連携、PCからの通話やメッセージ送信利用などの機能もあるととても便利です。
他にも、ナースコールの代わりに入居者の部屋にスマートフォンを1台置くことで、入居者とスタッフがコミュニケーションを取れるようにできたらいいと思います。
小嶋 直治株式会社DIGITAL LIFE
ヘルスケアIT事業 マネジャー
山中 秀樹株式会社ツクイ
東日本第三有料圏 本部長